育児デビューして1年でわかったこと変わったこと
ikujiこの記事は子育てエンジニア Advent Calendar 2024 21 日目の記事です。1 日遅くなりました。
はじめに
今年、第一子が生まれて育児デビューした。この 1 年でわかったことや変わったことを書いた。
誰向けに書いたかと言うと来年の自分向けだけど、育児前〜のフェーズの人に読んでもらえる部分はあるかもしれない。
子供がチヤホヤされると嬉しい
子供をベビーカーに載せて外を歩いているだけで、周りから可愛いね、と言われる。
自分の推しがチヤホヤされているのを見るのは嬉しい。
周りの子供との接し方が変わった
今までは、他人の子連れを見てもなんとも思わなかったし、子供との接し方もあまりよくわかってなかった。
最近は素直に子供が可愛いなと思えるようになった。親目線で話を振れるようになったし、子供との関わり方も多少上手になった…気がする。
また、相手側の子育て経験も察する程度の能力ができた。何に使う能力かわからないが、営業の人と話すと発動する。
泣き声耐性がついた
子供が新生児の頃は泣くたびにあたふたしていた。はじめてギャン泣きした時はパニックになって病院に電話したり。
今では笑って対処できるようになった。子供の泣き声が軍の訓練で使われているという本当かわからん話があるけど、訓練が始まった時に役立つかもしれない。
睡眠時間が減った
今までは 7〜8 時間寝ても眠かったが、今は 4〜5 時間睡眠の体になった。
新生児時代に 2〜3 時間毎に起きていたし、今も不定期に起こされるので体がおかしくなっているのかもしれない。
そんなわけで、現状キャッチアップの時間や趣味の時間は深夜や早朝に取っている。
取れる時間は 1〜2 時間が限度なので、好きにダラダラしてた以前に比べると集中力がかなり上がった。
気軽にオフライン会とか飲み会とかに行けなくなった
これまではカジュアルにオフラインの勉強会や飲み会に参加できたが、今は参加をかなり考えるようになった。
それらをやる時間帯は、寝かしつけや家事、離乳食の作り置き、家族との会話など、多数のタスクが詰まっている。
外出は家族に何かを投げ出す勇気がいる。その辺の話はこちらの記事でうまいこと言語化されている。
家族やプライベートを犠牲にして仕事や実績を得ていたことから目を背けられなくなった件 - 人間とウェブの未来
今年勉強会の主催をやっておきながら、こんなことを書くのはアレだけど…。
行動指針ができた
今まで育児にはなんとなく「コンピテンシー」な印象があった。子供あるいは相方のために、自分が子供にできることをやり、周りからの評価をセットで期待するもの。
実際に子供を育て始めると「ミッション」だった。命を休みなくマネジメントしていくわけだし、子供は放っておくと割り箸くわえて遊ぶ生き物なので、誰かに褒めてもらうまでもなく、どんな泥臭いこともしっかり向き合ってやらんといけないやつだった。
特にパパ側の育児が、自分ごとになりきれていない節はあると思う。
「育児の楽しいところだけ関わってみる」「育児に積極的に関わっているのに家族から評価されない」的な持論を見るたびに、そんな良いとこどりで本当にええんか、と複雑な気持ちを抱くようになった。
育児の視点と議論のブレを感じた
育児する者の視点というのが出てきた気がする。そしてそれがあまり強い立場ではないことも。
あとその視点が(主に)働き方における議論にブレを作ってくれて、課題を感じる 1 年だった。
最近、出社回帰の話をする機会があった時も、育児の視点がどうもオミットされていたな…と感じた。
「顔を合わせないとサボる」とか「一体感によりイノベーションがうんたら」とか、経営者目線の話は散々あったけど、「通勤する時間帯には子供をお風呂に入れてないといけない」とか「六本木のオフィスに通うため都内に住んでも子供を育てる金がない」みたいな育児目線の話があってもよかったな、と思った。
そもそも経営者は株主のために動いている立場で、そこ未満の層が彼らの受け売りをしててもしょうがないとは思う…。
一方で「育児が必要な人はフルリモートを続けてもいいと思う」みたいな配慮が出てきても Woke っぽくて、これはこれで「子持ち様」を「理解」する構図になりかねない。家族で調整して、働き方を社会の方に合わせていくのも必要になるのかなと感じたり、育児と仕事の両立の難しさを痛感する、色々とモヤモヤな 1 年でもあった。
終わり
今年もお疲れ様でした。